
俺たちが燃える、
外車修理!!
〜スタイマー整備士座談会〜
スタイマーには「どんな整備士がいるのか」「どんな雰囲気の工場なのか」修理を依頼するまえに、そんなことが気になる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、スタイマーで働く3人の整備士に、インタビュアーを交えながら思う存分語ってもらいました。整備士としての原点から修理への想い、愛車紹介に整備士を続ける理由まで。2時間にもわたる座談会で見えてきたのは、修理を心から楽しみ、真剣で、どこかユニークな、スタイマーらしい3人の姿でした。
登場人物

サービスチーフ
小学6年生でバイクのエンジンをひとりでバラして組み直した、生粋のメカニック。趣味はサーキットレース。自称“生まれ持っての天邪鬼(あまのじゃく)”。

美化委員長
バイク整備20年超を経てスタイマーへ。配線まわりの仕事の美しさは神がかっていると社内で評判。タイヤがついてて動くものが大好き。

トヨタ系専門学校卒業後、そのままトヨタに入社もフォルクスワーゲン・アウディのみの専門部門に配属。11年間の在籍のすえ、“外車しかいじれない体”になった。

外車修理に惹かれた理由、教えてください
どうして外車修理の世界に入ったのか。そもそも外車って、整備士目線ではどんなところが面白いんでしょう。まずはそこから聞いてみました。

僕はもともと天邪鬼(あまのじゃく)な性格なんですよ。人と同じ車には乗りたくない。でも超高性能なスーパーカーが好きなわけでもなくて、大衆車が好きなのに被りたくはない。その矛盾がそのまま外車好きにつながった感じです。もっというと古い車にしか本当は興味がないですね。

自分の場合は“外車が好き”というより、“機械を動かすことが好き”なんですよね。バイクも乗用車もトラックも修理してきましたが、開けてみればだいたい似てるんです。外車修理に燃えてるかって言われたら、ちょっと違くて、機械が走ることに燃えてるのかな(笑)。

私は最初、外車修理が半強制のような環境だったので。トヨタの専門学校を出てそのまま就職したら、フォルクスワーゲンとアウディしか扱わない営業所に配属されて。「あれ、トヨタ車は?」と思いながら、気づいたら11年経っていました。おかげで外車しかいじれない体になっちゃいました(笑)。
——整備士目線で、外車修理ならではの面白さって何なんでしょう?

語弊があるかもしれませんが、“手がかかること”でしょうか。外車はメーカーごとに壊れやすい場所が全然違うし、エンジンの設計思想もバラバラ。ウォーターポンプひとつとっても、このエンジンはここ、あのエンジンはそっち、みたいに車種ごとに全然違うんですよ。
いっぽうで、日本車はだいたいみんな一緒。とにかく壊れにくいし、ものすごく安定してる。自動車としてはそれが正解なんですが、整備士目線では……ちょっと退屈かな(笑)。

それでいうと、アウトバーンで毎日時速200km出すことを前提に設計された車を、信号だらけの日本の道で乗るわけなので、どうしても壊れやすくなるんですよね。そしてそれをちゃんと直せる工場も、日本には少ないと感じます。だからうちにも、けっこう遠くから来てくださるお客さまが多いですよ。
修理が楽しいと感じるのは、どんな瞬間ですか?
似たような作業の繰り返しに見えて、実は毎回ちがう。3人それぞれの「これだ!」という瞬間を聞きました。

僕はエンジンのオーバーホールとかがすごい楽しいかな。ちょっとくたびれたエンジンでも、バラバラにして全部スイートスポットに合わせてていねいに組み直すと、新車みたいに良くなるんですよ。
レースで残り100回転の競り合いのときに、この差が出てくるんです。あの感覚はたまらないですね。水温がいつもより5度低くなったとか、わずかな調整が大きな変化につながる感じ。

自分は、とにかく納得いく状態に仕上がった瞬間かな。ただ直すだけじゃなく、周辺の清掃までちゃんとやるとか。修理と直接関係なくても、エンジンルームが汚れていればきれいにしてから戻すようにしています。
たとえば、お客さまがボンネットを開けたときに「うわ、きれい」と思ってくれたらうれしいじゃないですか。自分は口下手ですけど、その仕上がりがお客さまに全部語ってくれる感じがして。

たとえばディーラーに持っていっても直らなかった車が、うちに来て直った、その瞬間ですね。お客さまの“えっ、本当に直ったの?”って顔を見ると、思わずニヤッとしちゃいます。
10年後か20年後か、別の整備士が車を開けたときに、“これ、以前どこでやったんですか”って驚かせたいんです。そのくらいの仕事をしたいし、恥ずかしくない状態でお渡ししたいなっていつも思ってます。

思わず熱くなった修理、教えてください
「いちばん燃えた修理は?」と聞いたところ、岡田さんが即答してくれました。

フェラーリのF40ですね。独立したばかりで、まだ20代前半のころでした。以前勤めていた工場のお客さまで、独立後もわざわざ自分を頼って連絡してくれた方がいたんです。当時1台2億円の車を「任せたよ!」って。
震えましたよ。カウル外すだけでも超緊張したのを覚えています(笑)。技術や経験もそうだけど、やっぱりもっとも大事なのは信頼なんだなって。それがいちばん燃えた理由です。

自分は、“この修理”というよりかは、大変であれば大変なほど燃えるかな。「これはやっかいだな…」って思いながらも、どこかわくわくする自分がいて(笑)。症状にじっくりと向き合って、「よし、動いた!」っていう瞬間がたまらないんです。

私はどちらかというと、どこが壊れているか原因を突き止める診断工程に燃えてます。症状から仮説を立てて、一つひとつ潰していって、「ここか!」ってたどり着いた瞬間がいちばん好き。
私たちはそれぞれがバラバラな経験をしてきているから、みんなの経験を合わせればほとんどの症状に目星がつくんです。これは本当にスタイマーの強みですよね。
スタイマーが設備や道具にこだわるわけ
どんな整備士も、工具や設備へのこだわりはきっとあるもの。でもスタイマーの場合、その理由がちょっと独特です。さっそく3人に聞いてみました。

設備にこだわる理由はシンプルで「できないことが嫌だから」それだけです。仮に採算が合わなくても、お客さまには「スタイマーに持っていけばなんとかなる」って思ってほしいので。
先日もエーミングの機器を導入しました。自動ブレーキやレーンキープアシストなど、現代車のセンサー類を交換後に正確な位置・角度へ設定し直す作業ができる機器で、これがあるかないかで対応できる修理の幅がまるで変わるんです。

うちは工具類にもこだわってますよね。外車修理だと専用工具が必要な場面が結構あって、それがないと対応できない状況が絶対出てくる。
「この車種の、このネジ専用」みたいな工具がふつうにある世界ですから。そういう珍しい工具を揃えていくのも、けっこうおもしろいんです。考えてみれば、そういった部分も外車整備の魅力のひとつかな。

配線まわりの道具は特に豊富だと思います。細かい配線の補修や接続はとても繊細な作業ですから、ちゃんとした道具が必要です。作業後に配線がピタッと並んでいると、自分も気分がいいんです。
皆さんの愛車(遍歴)、教えてください
外車を毎日触っている整備士たちは、プライベートではどんな車に乗っているのでしょう。聞いてみたら、三者三様の答えが返ってきました。

僕はいろいろ乗り継いできましたね。フェアレディZとか空冷ビートルとか。Zはいじり倒して廃車にしたり、ビートルは当時のシルビアターボより速くしたり(笑)。古い車にしか興味がないんで、最近の車はあんまりですね。

自分はずっとジムニーです。乗りやすさ重視で、誰でも乗れる、優しい感じにセッティングするのが好きなんですよ。あとバイクが3台あるんですが、古すぎて全部動きません(笑)。乗らないうちに動かなくなっちゃって。でも、愛着があって手放したくはないんですよね。

私はフォルクスワーゲンのゴルフです。私の場合、車選びの基準がちょっと変わっていて、壊れにくい車が好き、直しやすい車が好き、部品がすぐ手に入る車が好き、という感じ。スタイルのかっこよさとかはあまりなくて。しいていうなら、内装が黒ければだいたい何でもいいかな(笑)。

なぜ整備士を続けているのか
長く同じ仕事を続けていると、働く理由が変わっていくこともある。今、どんな想いがこの仕事を続けさせているのか、聞いてみました。

さっき社長も言ってましたが、お客さまに「うちでは直せません」と言いたくないんですよ。本当に、それに尽きるかな。設備的にも、能力的にも、不可能なことをどれだけ減らせるか。それが整備士として、自分にとってもテーマなんで。
原点は、小学6年生の夏休み。父が近所の解体屋からホンダのダックスっていうバイクをもらってきて、「直したら乗っていいぞ」(もちろん私有地内で)って。工具を買ってもらって、夏休み中ずっとエンジンをバラして、組み立てて。知識もないのに、なんとかかけることができた。
あのエンジンがかかった瞬間の感動が、たぶん今でも自分を動かしているんだと思います。だから「直せない」とは言いたくなくて。あの感動を、自分が諦めることで終わらせたくないんですよね。

手がかかる修理ほど、やっぱり楽しいんですよね。単純な理由かもしれませんが、同じ仕事をずっと続けられる理由ってそういうもんじゃないですかね。
自分の場合はバイクを20年やって、その後の運送会社でも整備の仕事をして、そこからスタイマーに来たんですが、どこにいても結局同じことをやってる気がするんですよ。機械って、開けてみればだいたい似てるから。バイクでも、トラックでも、外車でも。だから「やっかいそうだな」と思っても、「なんとかしてやろう」って感覚が常にあって、その感覚がずっと整備士を続けさせてるんだと思います。

私も一台一台ちゃんと向き合う整備に意識が芽生えたのは、スタイマーに来てからかもしれません。ディーラー時代は30分刻みで仕事が回っていて、ちゃんと直ったか確認する時間もなかったくらい忙しくて。
先輩に教わった通りに手を動かしたら直った、でも、なぜそれで直ったのかを深く考えないまま次の作業へ。そんな繰り返しの日々で、うまく言えないんですが、それが“直した”というより、“直った”という感覚に近かったような感じです。
ディーラーは効率的に、素早くお客さまに車を返すためのしくみが整っています。これはとても大切なことだと思います。ただ私の場合、スタイマーに来てから、同じ症状でも「なぜそうなったのか」を自分の目で確かめながら、一台一台と向き合うようになりました。ここを見て、ここを見た結果、ここにたどり着く、という時間のかかるプロセスをたどれるようになったんですよね。つまり、最短距離ではない回り道をちゃんと歩いたことで、“直った”という感覚が、“直した”という感覚に変わっていったんだと思います。
お互いのここがすごい、正直に言います
一緒に働くからこそ見える、「この人のここが本当にすごい」。お互いへの率直な言葉を聞いてみました。

木村さん
→

岡田さん
エンジンを全部バラして新車なみの状態に組み直す。あれは別格ですよ。しかも岡田さんの場合、組み直したエンジンを積んで自分でサーキットを走って、「ここがもう少しこうだったら」という感覚を体で確かめて、またピットに戻ってエンジンを開けて調整する。数字じゃなくて体感で詰めていけるんですよね。自分には絶対真似できない、変態の領域です。

佐藤社長
→

木村さん
繊細な配線作業が本当にうまいです。細かい配線をつなぎ合わせて、熱収縮チューブで整えて、最後にきれいな配線が復元されたとき、これぞ“熟練だな”って思います。見る人が見れば絶対わかる。技術はもちろん、一つひとつの作業に向き合う姿勢そのものがすごい。

岡田さん
→

佐藤社長
知識量が別次元です。自分が「う〜ん」と考えているところで、社長はもう仮説を3つ持っている感じがするんです。あの引き出しの多さは、どうやっても真似できないですね。どうやって覚えたんですか、あれ(笑)。
フォルクスワーゲン、アウディをはじめとした外国車に乗るお客さまへ、メッセージをどうぞ

外車って、乗り始めると手放せなくなるんですよね。壊れることも含めて付き合っていく。そんな感覚で乗ってほしいなと思います。困ったこと、気になること、ちょっとした異音でも、遠慮なく相談してください!

「これって聞いていいのかな」というようなことでも、何でも聞いてください。車のこと、維持の方法、中古車を買うまえの相談でも大歓迎です。わかりやすくご説明しますので、気軽に来てもらえれば!

「断らない」というのがスタイマーのスタンスです。ディーラーに持っていっても原因がわからなかった。もうどこに相談すればいいかわからない。そういう方にこそ、ぜひ来てほしいです。経験豊富でゆかいなメカニックたちがお待ちしています!

選ばれる理由をもっと見る
惜しまない 設備投資
「できないことが嫌だから」。それがスタイマーの設備投資の原点です。最新のエーミング機器をはじめ、対応できる修理の幅を広げるための投資を続けています。
修理大好きスタイマー メカニック座談会
スタイマーの整備士は全員、心から修理が好き。好きだから真剣に、好きだから諦めない。そんなメカニックたちが、あなたの愛車とまっすぐ向き合います。