新しいエアコンガス「R1234yf」にも対応しています!
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冷たい風の向こう側で、冷媒の世代も変わっています
今回は、いつもお世話になっている板金屋さんからのご依頼で、国産車のエアコンガス充てんを行いました。
このお車に指定されている冷媒は、R1234yf(HFO-1234yf)。スタイマーでは、この新しい世代のエアコンガスにも対応しています。
普段、エアコンを使うときに、冷媒の種類まで意識する機会は少ないかもしれません。しかし、同じように冷たい風が出る車でも、使われている冷媒や必要な充てん量は異なります。
R1234yfは、従来から広く使われているR134aに比べ、地球温暖化への影響が小さいことが特徴です。環境への配慮から、近年の車両で採用されています。
一方で、新しい冷媒だからといって、従来の車にもそのまま使えるわけではありません。その車に指定された冷媒を、対応する設備と方法で扱うことが基本になります。
車の変化は、エンジンや運転支援機能だけに表れるものではありません。普段は目に触れないエアコンの中でも進んでいます。その変化に応えられるよう、整備する側も設備と知識を整えていく必要があります。
エアコンガスの仕事は、車内の熱を外へ運ぶこと
「エアコンガス」と聞くと、冷たいガスが車内へ吹き出してくるように感じるかもしれません。実際には、冷媒はエアコンの回路内を循環し、車内の熱を受け取り、車外へ運び出す役割を担っています。
車内側には、エバポレーターという熱交換器があります。ここで冷媒が蒸発するときに周囲の空気から熱を受け取り、そこを通る空気が冷やされます。その空気が、吹き出し口から車内へ送られます。
熱を受け取った冷媒は、コンプレッサーで圧縮され、高温・高圧の状態になります。その後、車両前方にあるコンデンサーで外へ熱を放出し、液体へと変化します。さらに膨張弁で圧力を下げ、再びエバポレーターへ。この循環によって冷房が働いています。
冷媒は、回路の中をずっと気体のまま流れているわけではありません。圧力や温度の変化に伴い、気体と液体の間を行き来しています。
そのため、エアコンの効きが悪いときには、冷媒の量だけでなく、漏れや各部品の作動なども含めて考える必要があります。ガスを充てんすることと、効きが悪くなった原因を解消することは、それぞれ確認が必要な作業です。
冷たい風が出るまでの仕組みを踏まえ、車両の状態に合った対応を判断することが大切になります。
ラベルに記された「350g」。適正量には意味があります

今回の冷媒ラベルには、「HFO-1234yf」「350g」「PAG」と記載されています。
「HFO-1234yf」は冷媒の種類、「350g」はこの車両の冷媒回路全体に対する指定充てん量です。「PAG」は、コンプレッサーオイルに関する表示です。
冷媒が不足すると、十分に熱を運べず、冷却性能が低下することがあります。一方で、多く入れればよく冷えるというものでもありません。過剰な充てんも、回路内の圧力やシステムの作動に影響します。
その車に指定された量を、重量で管理すること。これが充てん作業の基本です。
また、ラベルの「350g」は、そのまま追加する量を示しているわけではありません。回路内に冷媒が残っている場合もあるため、作業内容に応じて残量を扱い、最終的に指定量となるよう管理します。
冷媒とともに確認するのが、コンプレッサーの潤滑に必要なオイルです。PAGという分類が同じでも、すべての製品を共通で使えるわけではありません。冷媒やコンプレッサーに適合する、メーカー指定の種類を確認する必要があります。
小さなラベルですが、そこには整備に必要な情報が記されています。一台ごとの指定を読み取り、冷媒とオイルの種類や量を確認する。その積み重ねが、適切なエアコン整備につながります。
TEXAの対応設備で、一台ごとの指定に応える

スタイマーでは、エアコンガスの充てんに、TEXA「KONFORT 780R TOUCH」を使用しています。
従来のR134aと、新しい世代のR1234yfに対応し、それぞれの冷媒を別のタンクと回路で管理する機械です。冷媒の回収・再生・真空引き・充てんといった工程に対応しています。
充てん時には、電子秤で冷媒の重量を計測し、設定した量に合わせて管理します。感覚に頼らず、車両に指定された量を基準に作業できることが、この設備の大切な役割です。
また、真空引きは、冷媒回路内の空気や水分を取り除くための工程です。充てんする冷媒の量に加え、回路内の状態を整えることも、エアコン整備では欠かせない視点になります。
R1234yfは微燃性を持つため、その性質に合った機器と取り扱いも必要です。対応する設備を使用し、異なる冷媒や不適合なオイルの混入を防ぎながら、車両の指定に沿って作業を進めます。
もちろん、機械がすべてを判断するわけではありません。車両の仕様や状態を確認し、必要な作業を見極めるのは、整備する側の役割です。設備の機能を生かすことと、一台ごとの状態を確かめること。その両方を大切にしています。
今回のように、普段からお付き合いのある板金屋さんから作業を任せていただけることも、ありがたく感じています。これからも、車の変化に対応しながら、ご依頼に応えられる整備を積み重ねてまいります。
愛車のエアコンが気になるオーナーさまも、R1234yfの充てんをご検討中の業者さまも、スタイマーへお気軽にお問い合わせください。
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埼玉県日高市に拠点を置く株式会社スタイマーは、アウディ・フォルクスワーゲンを専門とする自動車整備会社です。輸入車に精通した経験豊富なスタッフが、点検整備から修理、車検、カスタムまで幅広く対応。専用診断機器と確かな技術で、一台一台に最適なサービスを提供し、安心で快適なカーライフをサポートします。